【日商簿記3級】完全初学者から1カ月で独学合格!勉強方法~使用した教材まとめ~

こんにちは、hatoです。

 

私は2021年2月の第157回日商簿記3級を受験して合格しました。

合格後も勉強を続け、日商簿記2級にも合格しています。

 

この記事では、試験の概要から完全初学者だった私が合格するまでに使用した教材や勉強法をご紹介します。

 

 

簿記って何?

簿記とは「帳簿記入」の略で、企業の経済活動を帳簿に細かく記録する作業です。お金の動きの記録だけではなく、計算や整理も簿記の役割であり、企業の資金繰りや財務状況を明確にするという目的があります。

簿記とは?|初心者がやってはいけない7つの注意点|コラム|簿記(3級)|資格取得なら生涯学習のユーキャンより引用

 

簡単に言うと家計簿の会社版というイメージですね。

 

試験概要

◆受験資格:誰でも受験可能

◆試験日程:

 ◇統一試験:2月, 6月, 11月 年3回

 ◇ネット試験:申込日から3日後以降ならいつでも・何度でも受験可能

◆試験時間:60分

◆受験料:2,850円

◆合格点:70点(100点満点)

 

3級のレベル

日商簿記検定試験を運営している商工会議所によると、簿記3級のレベルは下記のとおりです。

業種・職種にかかわらずビジネスパーソンが身に付けておくべき「必須の基礎知識」として多くの企業から評価される資格。基本的な商業簿記を修得し、小規模企業における企業活動や会計実務を踏まえ、経理関連書類の適切な処理を行うために求められるレベル

商工会議所ホームページ(https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/class3)より引用

 

簿記3級の難易度は高くなく比較的合格しやすい試験です。合格率は回によって変動しますが、概ね40~50%を推移しています(参照:簿記 3級受験者データ | 商工会議所の検定試験)。

 

難易度は高くないといっても、舐めてかかると痛い目にあいます(筆者もその一人)。基本を大切にしながらコツコツ勉強することが大事だと思います。

 

受験勉強

「2週間あれば合格するよ!」という友人の言葉を鵜呑みにして、試験の1カ月前ぐらいからダラダラと勉強を始めました。

 

試験の2週間前になって、

「本当にこのままで合格できるの…⁇」と焦り始め、

ネットで「簿記3級 2週間 合格」とか「簿記3級 最短合格 勉強法」と検索し続けていました笑2週間を切った辺りから本腰を入れて過去問にも取り組み始め、無事合格しました!

 

合格率の高さや、難易度が低い資格だと言われていたことから、完全に舐めていたのですが思っていたより難しいなと思いました。

 

簿記の基礎の基礎となる部分の感覚を掴めば簡単に理解ができるのですが、その「基礎の基礎」を理解するのにかなり時間がかかってしまった気がします。

 

目安として合格までに50~100時間ぐらい必要だと聞くことが多いですが、実体験を通して私も70時間ぐらいは必要だと感じました。

 

私は独学で勉強しましたが、通信教育を利用したり効率よく勉強すれば2週間程度で合格することも可能だと思います。

 

勉強を始める前に

電卓を準備しよう

簿記の試験では計算問題が出題されるため、電卓の使用が必須です。試験に電卓の持ち込みも可能※です。資格取得のためだけなら正直どの電卓も同じだと思いますが私は勉強のモチベーションを少しでも保つためにシンプルでかわいい無印の電卓を選びました。

 

 

※電卓の持ち込みは計算機能のみのものに限り、下記の機能があるものは持ち込みできません。
・印刷(出力)機能
・メロディー(音の出る)機能
・プログラム機能(例:関数電卓等の多機能な電卓、売価計算・原価計算等の公式の記憶機能がある電卓)
・辞書機能(文字入力を含む)

 

使用した教材

『スッキリわかる日商簿記3級』滝沢ななみ TAC出版 1,100円(税込み)

 

内容の理解のために購入し、主な勉強をこの1冊で完結させました。

 

 

構成:

 ①テキスト:イラスト・図表付き

 ②問題集(解答用紙あり)

 ③別冊チェックテスト(解答用紙あり)

 

一つの単元についてテキストを読む→問題集を解くという流れで勉強を進めました。

 

『合格するための過去問題集 日商簿記3級』TAC出版 1,760円(税込)

 

テキストを一通り終わらせて、試験まで2週間を切った辺りから取り組み始めました。

 

※2021年度試験より出題形式に大幅な変更があったため、リンクは『合格するための本試験問題集 日商簿記3級』のものを貼っていますが、構成は同じです。

 

構成:

 第1部:大問ごとの出題範囲の解説・攻略テクニック

 第2部:過去問12回分が収録

 

最初は合格点の7割に達することはできず4割~5割ぐらいをウロウロしていて「これはやばい!」と思い、下記のことを大切にしながら過去問をひたすら解きまくりました。

 

☆過去問を解く上で大切なこと

〇出題形式に慣れる

参考書を読んで理解できたと思っていても、実際に問題として出題された際にわからないことがよくありました。実際にどのように出題されて、どのように解くことが重要か把握することで出題形式に慣れることが大切だと思います。

 

〇理解できていない箇所を把握する

ソクラテスという哲学者が「無知の知を知る」という言葉を残したことは有名ですね。自分がわからない部分、理解できていない部分を把握して、わかったつもりを無くすことが大切です。

 

〇解答用紙を使用する

簿記の試験では解答用紙が必要な問題が出題されます。実際の試験と同様に解答用紙を使用して解答しましょう。紹介した過去問題集では、別冊として解答用紙が付属しているだけではなく、ネット上でダウンロードも可能なので、原本に書き込まずにコピーをする、ネットから印刷する、iPadに取り込むといった方法で繰り返し問題に取り組むことが可能です。

 

ふくしままさゆき先生のYouTube動画視聴

ふくしままさゆき先生とは…

 経理・監査・コンサル等の会計系のキャリアを持った簿記マスターのような人

 Youtube:登録者数20万人(2021年11月9日現在)

 Amazon:簿記カテゴリーでベストセラー1位

 

簿記3級については基礎18回+復習6回の全24回構成の【ゼロから簿記3級(全24回)】という再生リストを作成されていて、参考書だけでは理解できない部分を有料レベルのわかりやすさで解説されています。

 

www.youtube.com

 

単純暗記をするのではなく理解することに重きを置かれている方なので、きちんと理解したい人におすすめです。私はわからない部分だけ動画視聴で補いました。

本来ならば有料でしか手に入らない情報が簡単に無料で手に入る良い時代です。無料で活用できるものはとことん活用しましょう!

 

受験勉強のポイント

〇参考書を読む→完全に理解できていなくても確認問題を解く

一度で理解できないと思っても、問題を解いていたら次第になんとなくわかってくることもあります。インプットしたものをすぐにアウトプットすることで、記憶の定着につながります!

 

最後に

私は完全初学者の状態から働きながら勉強を続けたので、中々勉強に時間を充てることや点数が伸び悩み諦めかけたときもありましたが、日々時間を見つけて諦めずにコツコツ勉強することで合格できました。

 

この記事の内容が簿記3級合格に向けて勉強されている方や、受験を検討されている方の参考になれば幸いです。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます!

 

次回は日商簿記2級についてお話します🕊